団体概要

こどもがもつ「生の声」を、社会へ、政治へ。

 

~静岡発「こどもまんなか社会」の提案~

 

設立にあたって

 2023年は、「こどもの年」であると思う。同年に発足したこども家庭庁、制定されたこども基本法では「こどもまんなか社会」に向けた「こどもによる意見表明」が掲げられている。このことから、「こどもの意見表明」はもはや国家的イシューとなってきている。しかし、ここで問題になるのは「だれ一人取り残さない意見表明支援」である。政府の行う会議や地方自治体で行われている「若者議会」のような子ども・若者参加型の会議には、社会に対して関心を持つ「積極的な子ども・若者」のみが参加する。無論、子ども・若者が大人の中に入って活動できるような環境整備は必要であるが、より重要度が増しているのはそういった枠に入らない子ども・若者である。社会的養護に置かれるこどもや、人前に立つことが苦手なこどもたちの持つ声こそ「こどもまんなか社会」に必要不可欠であり、そういったこどもたちが「社会に声をあげる」ことができる環境を整えることが重要である。そこで必要になってくるのが、子どもアドボカシーの観念であると私たちは考える。実際に大人たちがこどもたちのもとへ突然訪れて、意見を募集したとしても、こどもたちは心を閉ざし大人に忖度した意見を並べるだけであろう。本気でこどもの声を聞くのであれば、「こどもの代弁者」である「子どもアドボケイト」として日常的にふれあって信頼関係を構築した上で聞かなければならない。私たち「こどもまんなか静岡」は、子どもアドボカシーの普及啓発に努めながら、こどもが社会や政治に声を上げる活動をして「こどもまんなか社会の静岡」づくりに貢献する。

 

ビジョン

 「静岡に住むこどもたちの『納得』をつくり、『未来』をつくることこそ、「こどもまんなか静岡」のビジョンである。大人から言われて納得できないことが多いと、こどもは未来を描けない。まずは自分の意見を発信して「納得」することが必要である。その後に、大人と一緒に静岡の未来を、こどもひとりひとりの未来をつくることができる。そのためのこどもの意見表明に必要なのは、「子どもアドボカシーによる個別具体的かつ児童福祉的側面における意見表明支援」と、「政策提言や要望提言を通じた政治に対する意見表明支援」の2つであり、どちらかが欠けていては不完全なものとなってしまう。私たちがこの両輪を備え、静岡にある団体や機関との連携を強めることにより、この大きなビジョンを達成しうるだけのキャパシティを確保する。

 

事業概要

 「こどもまんなか静岡」の事業は「意見を集める」、「意見を聞きに行く」、「意見を伝える」の3つの柱のもとにある。「意見を集める」事業としては、インターネット上でのこどもからの意見収集を行う「こどもひろばデジタル」(常時)、こどもが政治家に対して自由に意見を言うことができる「こどもひろば会議」(初回は11月)。「意見を聞きに行く」事業としては、こども向けのイベントにスタッフが出向きインタビュー形式での意見収集を行う「出張こどもひろば」、子どもアドボカシーを推し進めていくための「子どもアドボカシーセンター静岡とのアドボカシー普及活動」。「意見を伝える」事業としては、議員とのネットワーク形成を基にした政策・要望等の提言がある。

 


団体概要

団体名:こどもまんなか静岡(任意団体・学生団体)

設立年:2023年6月

代 表:髙山優樹(静岡大学3年)

各メディア等掲載

朝日新聞(紙面・デジタル版/2023年11月19日)

中日新聞(紙面・デジタル版/2023年11月20日)

静岡新聞(紙面・デジタル版/2023年11月20日)

FNNプライムオンライン(デジタル記事/2023年11月28日)

FM-Hi! (ラジオ/「小沼みのりのDigるら」/2023年9月1日)